タグ設定


内容

  1. タグの設定画面の表示
  2. タグの設定一覧
  3. 工業値変換式の入力
  4. ページのスクロール ボタン
  5. 並び替え
  6. 設定をCSVで保存
  7. CSVをマージする
  8. 設定保存

タグの設定画面の表示

このページはデバイス一覧の「操作」にある ボタン、もしくはデバイス設定画面上の「タグ設定」ボタンから移動できます。



「タグ設定」ではデバイスからクラウドに送信されるデータに関する設定を行います。

ここで設定したタグは画面(ページ)編集環境で利用することができます。利用方法はこちらの説明を参照してください。


タグの設定一覧

クラウドキー

デバイス・データのクラウドキーを表示します。クラウドキー設定に関してはデバイス設定のクラウドキー設定を参照してください。

抽出列番号

デバイス・データの抽出列番号を表示します。抽出列番号はCONPROSYSデバイスからクラウドに送信するCSVデータ中のデータの順番です。

自動生成名

デバイス・データのデバイス側で自動的に生成した名称を表示します。

タグ名

デバイス・データのタグ名を設定します。
画面編集環境で利用しやすいようにデータの名前を設定することを推奨します。利用できる文字は英数字とアンダーバーに限定されます。名前の長さは20文字以内です。

タグ名を設定しない(空白)は設定できません

以降、このドキュメント内ではデバイス・データをタグと言います。

画面(ページ)編集環境でタグの利用方法はこちらを参照してください。

※テンプレートデバイスに利用されている場合はタグ名の変更はできません。

データ項目名

タグのデータ項目名を設定します。データ項目名はデバイスツリーの表示の際に項目名として表示されます。

データ項目名はHMIの部品に[dt:deviceid.cloudkey:Tagname#name]をリンクすることで取得と表示することが可能です。

入力が必須です。また半角ダブルコーテーション(")、半角シングルコーテーション(')、半角カンマ(,)の使用、40文字以上の入力はできません。

データタイプ

※テンプレートデバイスに利用されている場合はデータタイプの変更はできません。

タグのデータタイプを設定します。選択できるデータタイプは '実数','整数','符号なし整数','真偽','文字列','数値(直値)','文字列(直値)','実数LE','整数LE','符号なし整数LE'の10つです。
データタイプ名の最後にLEがつくものがリトルエンディアン、つかないものがビッグエンディアンとなっています(※直値を除く)。
データサイズが2以上の場合、エンディアンの方式によってワード単位で入れ替わり変換されます。1ワードは2バイトです。

エンディアンによるデータの違い
入力データ(csv)ビッグエンディアン(Hex)リトルエンディアン(Hex)
1,00001 00000000 0001
767,1201602FF 2EF02EF0 02FF

各データタイプは入力データに対して下記のような変換を行います。

実数(サイズ2) 符号部:最上位ビット 指数部:30~23ビット 仮数部:22~0ビット

実数(サイズ4) 符号部:最上位ビット 指数部:62~52ビット 仮数部:51~0ビット

整数 符号部:最上位ビット 整数部:残りビット

符号なし整数 整数部:すべて

実数変換例
入力データ(CSV) 255,1
実数 Word1 Word2 OutPut
00FF 0001
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 2.241805E-38
00 FF 00 01
実数LE Word1 Word2 OutPut
0001 00FF
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 9.219283E-41
00 01 00 FF

整数変換例
入力データ(CSV) 65535,1
整数 Word1 Word2 OutPut
FFFF 0001
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 -65535
FF FF 00 01
整数LE Word1 Word2 OutPut
0001 00FF
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 131071
00 01 FF FF
符号なし整数 Word1 Word2 OutPut
FFFF 0001
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 4294901761
FF FF 00 01
符号なし整数LE Word1 Word2 OutPut
0001 00FF
Byte1 Byte2 Byte3 Byte4 131071
00 01 FF FF

※1 デバイスのデータの総数を超える数、既に設定されたのデータサイズと合わない場合は最大値とは別で設定が制限されます

データサイズ

※テンプレートデバイスに利用されている場合はデータサイズの変更はできません。

そのタグのデータサイズを編集できます。データサイズの最大値はそのタグのデータタイプに依存します。データタイプごとの最大値は以下の通りです。

データタイプごとのデータサイズ最大値
タイプ最大サイズ数値の範囲
実数(numeric)4 (1と3は設定不可)小数点前までは131072桁、小数点以降は16383桁
整数(integer)2-2147483648から+2147483647
符号なし整数(unsigned int)20から4294967295
真偽(boolean)1
文字列(text)128

ここでのデータサイズ1は1ワードを意味します。1ワードは2バイトです。

実数の場合、サイズ2ときは単精度浮動小数点数、サイズ4のときは倍精度浮動小数点数で変換します。

※1 デバイスのデータの総数を超える数、既に設定されたのデータサイズと合わない場合は最大値とは別で設定が制限されます

データサイズを変更した場合その範囲内にある別のタグのデータサイズが0になり、タグ名も空白(空文字)になります。データサイズが0になったタグは編集を行うことができません。

単位

タグの単位を設定します。

最大20文字で半角ダブルコーテーション(")、半角シングルコーテーション(')、半角カンマ(,)は使用できません。

単位はHMIの部品に[dt:deviceid.cloudkey:Tagname#unit]をリンクすることで取得と表示することが可能です。

工業値変換式

そのタグの工業値変換式を編集できます。工業値変換式はデータタイプが'真偽','文字列'以外の時に設定できます。

ボタンを押して、選択したタグにおける工業値変換式の編集ウインドウを表示します。

工業値変換式の編集に関しては工業値変換式を参照してください。

逆工業値変換式

そのタグの逆工業値変換式を編集できます。逆工業値変換式はデータタイプが'真偽','文字列'以外でかつアクセスタイプが2と3の時のみ設定できます。目的は工業値のデータを外部機器に出力データにコンバートします。

値下限

そのタグに保存される値の下限値を設定します。値下限はデータタイプが'真偽','文字列','文字列(直値)'以外の場合に設定できます。

値上限

そのタグに保存される値の上限値を設定します。値上限はデータタイプが'真偽','文字列','文字列(直値)'以外の場合に設定できます。


工業値変換式の入力

変数を代入

「変数を代入」を押すことで工業値変換式の入力エリアに生データを意味する「data」を入力します。

オペレータ

「オペレータ」を押すことでに工業値変換式に使用できる演算子の入力パネルを表示します。

パネル上の演算子を押すことで工業値変換式入力エリアに選択した演算子を入力します。

関数

「関数」を押すことで工業値変換式に使用できる関数のリストを表示します。

関数を押すことで工業値変換式入力エリアに選択した関数を入力します。現在abs(絶対値関数)のみをサポートしています。

確認

工業値変換式をチェックします。

チェックした内容は下に表示されます。

キャンセル

工業値変換式の入力をキャンセルします。

OK

工業値変換式の入力を終えます。

工業値変換式の形式に誤りがないことが確認できなければ押すことはできません。


並び替え

画面上の「抽出列番号」や「タグ名」等をクリックすると、タグ一覧をそのカラムで昇順、降順に並び替えることができます。

ページのスクロール ボタン

ボタン: ページのリストを1ページ巻き戻します。

ボタン: ページのリストを1ページ進めます。

クイックフィルター(c:t)入力ボックス:タグ名に入力された文字が存在するものを検索しリストに表示します。

コロンで区切ることでクラウドキーでの検索も可能です。


CSVを読み込みマージ

CSVの設定を読み込む場合に「CSVを読み込みマージ」ボタンを押してファイルを選択します。

マージは#device_id ,cloud_key ,tag_name_autoを参照にします。読み込む内容はtag_name,data_name,data_type,data_size,unit,calc_formula,calc_formula_reverse,data_lower_limit,data_upper_limitの情報です。

ただしテンプレートデバイスに利用されている場合はtag_name,data_type,data_sizeは読み込みません。

有効なファイルはUTF-8のcsvファイルのみです。


設定をCSVで保存

「設定をCSVで保存」を押すことで設定をCSVファイルで取得します。

ファイルの形式はBOM付きのUTF-8です。

タグ設定のCSVのフォーマットは下記の通りになります。

1行目のメタ文字 列番号 説明
#device_id 1 プロジェクト内の固有のデバイスを識別する文字列です。
device_serial_no 2 デバイスを識別する半角大文字英数字の文字列です。
cloud_key 3 クラウドキーを表す文字列です。
data_column_no 4 抽出列番号を表す数値です。
抽出列番号はデバイスからサーバーに送信するCSV中のデータの順番です。
tag_name_auto 5 自動生成名を表す文字列です。
tag_name 6 タグ名を表す文字列です。
data_name 7 データ項目名を表す文字列です。
data_type 8 タグ設定におけるデータタイプを表す数値です。
  • 0:実数
  • 1:整数
  • 2:符号なし整数
  • 3:真偽
  • 4:文字列
  • 5:数値(直値)
  • 6:文字列(直値)
  • 7:実数(LE)
  • 8:整数(LE)
  • 9:符号なし整数(LE)
data_size 9 タグ設定におけるデータサイズを表す数値です。
データサイズを設定できる値はデータタイプによって異なり、下記のようになります。
  • 実数,実数(LE):2,4
  • 整数,整数(LE):1,2
  • 符号なし整数,符号なし整数(LE):1,2
  • 真偽:1
  • 数値(直値):1
  • 文字列:1~128
  • 文字列(直値):1
unit 10 タグ設定における単位を表す文字列です。
calc_formula 11 タグ設定における工業値変換式を表す文字列です。
calc_formula_reverse 12 タグ設定における工業値逆変換式を表す文字列です。
アクセスタイプがWriteもしくはRead/Writeのときのみ設定ができます。
access_type 13 HMIのデバイスツリーに表示されるアクセスタイプを表す数値です、以下のように対応しています。
  • 1:Read
  • 2:Write

    データイプ:数値(直値)のみ設定可能です。

  • 3:Read/Write

    データタイプ:真偽、数値(直値)、文字列(直値)のみ設定可能です。

write_address 14 PLCにWriteを行うCONPROSYS(M2M Gateway)のModbus先頭アドレスを10進数で指定します。
0を指定した場合CONPROSYSの入力レジスタの0x2000に割り付けられ、CHSからCONPROSYSを経由してPLCにデータを書き込むことができます。
※CONPROSYSのPLC設定も合わせて必要です。
設定方法はCONPROSYSのデバイス設定を参照ください。
[設定範囲] 0 - 10239 未使用の場合は空文字
used_flag 15 ロガー設定におけるロガーフラグに対応する真偽値です。
  • true:ロガーフラグON
  • false:ロガーフラグOFF
data_coefficient 16 ロガー設定におけるデータ係数値に対応する数値です。
data_sum_type 17 ロガー設定におけるデータ集計区分に対応する数値です。
  • 1:積算
  • 2:平均
  • 3:瞬時
  • 4:最新
data_value_type 18 ロガー設定におけるデータ集計区分に対応する数値です。
  • 1:直値
  • 2:増分
  • 3:上限設定あり増分
data_cycle_min_value 19 ロガー設定におけるデータサイクル最小値に対応する数値です。
data_cycle_max_value 20 ロガー設定におけるデータサイクル最大値に対応する数値です。
data_lower_limit 21 タグ設定における値下限に対応する数値です。
data_upper_limit 22 タグ設定における値上限に対応する数値です。

設定保存

「保存」ボタン

今の編集ページを保存します。変更の内容により警告画面を表示することがあります。

警告画面が出た場合、内容を確認し、問題ないと判断されたのなら「OK」を、キャンセルしたい場合は「キャンセル」ボタンもしくは画面上の×ボタンを押してください。

「保存して終了」」ボタン

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